カエデ材②


竹山ではリコーダーを作る以前、紡績のボビンでカエデ材を頻繁に使っていました。

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工房での呼び名はカエデよりも「モミジ」と呼ばれていました。

入ってくるカエデ材の中には美しい杢目の素材も混じっています。

虎杢(縮み杢)・・工房ではトラメと呼んでいます。

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鳥眼杢(バーズアイ)

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それぞれリコーダーに仕上がるとこのような美しい仕上がりになります。

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立体感のある複雑な模様が、加工を進めるにつれ浮き出てきます。

この杢目の仕上がりが好きな方は多いのですが、加工は通常の材木と比べると手間がかかり製作者泣かせです。







# by takeyama-recorder | 2017-08-10 12:00

かえで材 ①

竹山で一番多く使っている素材は楓(かえで)材です。

今年も秋田県の山林からトラックに載って大阪にやって来ました。

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あらかじめ製材してもらった角材を工場に運ぶのですが、凍った氷が接着剤のように引っ付いて、それぞれの材木を剥がすのが大変です。

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この後直ぐに溶かしたパラフィンを、これらの角材の木口に一本一本浸していきます。

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そしてカビが生えないように風が通り抜けるスペースを作って並べていきます。

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工房の三階は風通しを良くするために外壁の一部を金網で覆っています。

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ここから外の環境に慣らしていくシーズニングという工程に入ります。

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工房では、早くて三年から五年(素材によっては十年以上)かけて、リコーダーの素材としての熟成をゆっくりと見守って行きます。



# by takeyama-recorder | 2017-03-03 11:05

リコーダーはブロック(口栓)の入っているフルート(笛)という意味から、ドイツ語ではブロックフレーテと呼ばれます。

昨年夏に注文していた、この口栓の材木(北米産)がやってきました。

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古くからお付き合いのある服部商店さんが直接現地へ赴き、多くの労力をかけて買い付けてくださいました。

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この素材の呼び名はイロイロあります。

リコーダー製作家のあいだでは “フロリダシダー" という愛称が一般的です。

ところが材木屋さんに注文するときには その店によって、 “ベイスギ(米杉)“ 、 “サザンレッドシダー“、 “ウェスタンレッドシダー“、 あるいは “アロマティックシダー“、と呼び方も様々です。


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厚みの違う、約100本の材木をご覧の通りの人海戦術で工場に運びます。

ちなみにトーテムポールはこの木で作られているそうです。


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以前は使用するピンクの部分が美しく拡がっていましたが、最近は良質の素材が少なくなりました。

早速、材木を切った端(木口)からヒビや割れが入らないように、割れ止め液を塗布します。

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これから数年乾燥させた後加工を始め、徐々にリコーダーのブロックになっていきます。

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この木はヒノキ科に属し、今工場は甘い香りでいっぱいです。

今晩ここで眠ると、アロマの中で癒されてぐっすりと熟睡できるかも知れませんね。


# by takeyama-recorder | 2017-02-01 14:41

商店街の町工場

ここは大阪市の南、住之江区にある、3階建ての昭和の香り漂う工房です。

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開業してから100年余り経つ、チンチン電車と呼ばれる路面電車の駅すぐ近くの商店街の中にあります。

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作っているのは木製のリコーダー、先代が50年余り前に作り始めました。
リコーダーといえば、子供の頃音楽の授業で皆さん吹かれたことがある樹脂でできている縦笛のことです。

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国内外から入手した10種類以上の木材がそれぞれ丸太のまま、あるいは角材・丸材に加工した状態でゆっくりと乾燥中、出番を待っています。
ほとんどの木材は樹齢が50年以上で、中には100年から200年の稀少な素材も縁があってここに集まってきました。

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これから皆様にイロイロと発信できることを楽しみにしております。
# by takeyama-recorder | 2017-01-27 14:40

ブログを開設しました

こんにちは。竹山木管楽器製作所の竹山宏之です。
このたび、ブログ「工房だより」を開設することになりました。リコーダー製作に関することはもちろん、様々な話題を取り上げていく予定です。どうぞよろしくお願いいたします。
# by takeyama-recorder | 2017-01-27 14:30